日本サイバニクス医療研究会について
趣旨・方向性
サイバニクス医療は、「バイオ・医療系とAI・ロボット・情報系の融合複合技術」を駆使し、人や社会のための医療領域を開拓・創生し続けていく医療です。
脳神経・筋系・脊髄系疾患に対する装着型サイボーグHALの機能改善治療が国内外で展開されるとともに、HALと薬剤・再生医療・他の技術領域を組み合わせた複合治療についても、臨床の現場から成果が報告されています。また、医療機器承認の過程で限定されてきたHALの適応・学習機能を復活・強化し、サイバニクス・フィジカルAIへと進化させる取り組みも進められています。
さらに、心房細動などの不整脈や活動などを計測する多機能小型バイタルセンサ「Cyvis」(医療保険適用)、X線も造影剤も使用せずに末梢血管や血液状態の3次元イメージングを実現する光音響イメージング装置「AcousticX」(2027年度に医療機器申請を予定)なども加わりました。これらを組み合わせることで、サイバニクス医療は、予防・早期発見、治療・機能改善、予後管理、日常生活管理・支援までを一貫してつなぐ医療へと発展していきます。
サイバニクスでは、さらに先進的な取り組みに貢献する技術として、細胞培養、上清液、エクソソームなどの再生医療や細胞治療領域を強化・加速する自律・遠隔混在型フィジカルAIの研究開発も進み、製品化も見えてきました。
サイバニクス・フィジカルAIとしてのHALに代表されるサイバニクス領域の開拓には、医療業界を牽引する先生方との連携が欠かせません。新医療機器化を実現し、長期にわたる様々な取り組みを通して、サイバニクス医療健康イノベーションを推進する準備も着々と整ってきました。全てのデバイスが繋がり、様々なIoH/IoTデータの連携を実現していきます。
その基盤となるのが、C-Cloudを中核としたデータの集積・連携・解析・AI処理と、HCPS融合サイバニクス・フィジカルAIを軸とするフレームワークです。医療機関での治療成果を日常生活へとつなぎ、日常生活で得られるデータを再び医療へと還元するこの循環を、サイバニクス医療の基本軸と位置づけています。
本会は、サイバニクス医療の国際的な展開・学会化を視野に入れ、活動を進めてまいります。
目的
本会は、臨床・研究・産業・行政の知を結集し、国内外におけるサイバニクス医療の学術的発展と社会実装を推進することにより、健康寿命の延伸と人々の生活の質の向上に寄与することを目的とします。
事業
本会は、前項の目的を達成するため、次の事業を行います。
- 学術集会の開催
- 機関誌、抄録集その他の刊行物の発行
- 多施設・多職種・産学官の連携の促進
- サイバニクス医療に関する研究の推進
- 適応拡大や保険適用の拡大に資する臨床エビデンスの創出
- 新たな医療機器・技術・サービスの医療現場および社会への普及促進
- 教育・人材育成(学びのためのテキスト作りを含む)
- 国内外の関連学術団体等との交流および連携
- その他、本会の目的を達成するために必要な事業
沿革
本会の前身は、2013年1月12日に福岡大学病院メディカルホールにて第1回を開催した「日本脳神経HAL研究会」(第1回大会長:井上亨先生)です。同研究会は多くの世話人の先生方に牽引され、医師主導治験、公的医療保険の適用、国際展開を経て、サイバニクス治療の確立を支えてまいりました。
その後、HALの進化に加え、小型バイタルセンサCyvis、光音響イメージング装置AcousticX、データ連携・AI処理を行うC-Cloudなど、予防から生活支援までを実現する技術基盤が整備されてきたことを受け、2025年11月22日、「日本サイバニクス医療研究会」として再構成されました。
